20081022

エーリッヒ・フォン・マンシュタイン

レオン・ゴールデンソーン(著)ロバート・ジェラトリー(編・序文)小林等/高橋早苗/浅岡政子(訳)(2005)『ニュルンベルク・インタビュー(下)』 河出書房新社




>>>>Leon Goldensohn, edited and introduced by Robert Gellately, (2004), The Nuremberg Interview




エーリッヒ・フォン・マンシュタイン(1887~1973)・・・(pp.167~276)

(p.274)
ヒトラーについて、どう思っていたのだろう。
「彼は非凡な人間だった。途方もない知力と並み外れた意志力を持っていた」

その意志力は善と悪の、どちらに向けられていただろうか。
「それは答えるのが難しい。彼はつねに意思を貫いた。彼の意志力は善悪どちらの目的にもかなったと言えるかもしれない」

いま、ヒトラーのことをどう思っているのだろう。
「時がたちにつれて、ヒトラーがまったく倫理観をなくしてしまったのは確かだ。だが、これはあとになってわかったことであり、当時はわからなかった」

あなたがヒトラーに倫理観がまったくないと最初に思ったのは、いつのことだろう。
「戦争が終わってからだ。おこっていたことについてすべて聞かされたあとのことだ。ヒトラーの倫理観の欠如を始めて目にしたのは、1944年7月20日以後の彼の行動を見たときだった。暗殺未遂事件の裁判や、絞首刑などだ。その後、ユダヤ人の絶滅計画について聞いたとき、そう思った」